ボツリヌス療法

脳卒中の後遺症『痙縮(けいしゅく)』の治療について

痙縮(けいしゅく)(手足のつっぱり)とは

脳卒中でよくみられる運動(機能)障害の一つに痙縮という症状があります。痙縮とは筋肉が緊張しすぎて、手足が動きにくかったり、勝手に動いてしまう状態のことです。

痙縮では、手指が握ったままとなり開こうとしても開きにくい、肘が曲がる、足先が足の裏側のほうに曲がってしまうなどの症状がみられます。

痙縮による姿勢異常が長く続くと、筋肉が固まって関節の運動が制限され(これを拘縮(こうしゅく)といいます)、日常生活に支障が生じてしまいます。また、痙縮がリハビリテーションの障害となることもあるので、痙縮に対する治療が必要となります。

当院では『ボツリヌス療法』を行っております

ボツリヌス療法とは

ボツリヌス菌(食中毒の原因菌)が作り出す天然のたんぱく質(ボツリヌストキシン)を有効成分とする薬を筋肉内に注射する治療法です。

ボツリヌストキシンには、筋肉を緊張させている神経の働きを抑える作用があります。そのためボツリヌストキシンを注射すると、筋肉の緊張をやわらげることができるのです。

ボツリヌス菌そのものを注射するわけではないので、ボツリヌス菌に感染する危険性はありません。この治療法は世界80カ国以上で認められ、広く使用されています。

ボツリヌス療法の効果

ボツリヌス療法によって次のような効果が期待できます。

  • 手足の筋肉がやわらかくなり、動かしやすくなることで、日常生活動作(ADL)が行いやすくなります。
  • リハビリテーションが行いやすくなります。
  • 関節が固まって動きにくくなったり、変形するのを防ぎます(拘縮予防)。
  • 痛みをやわらげる効果が期待できます。
  • 介護の負担が軽くなります。

※保険診療にて治療を行います。いつでもご相談下さい。

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